第15章 魔法の織機

アリシアは執事に、念のためもう一度確認した。

「原料は、まだ足りている?」

執事は即座に頷く。

「はい。お嬢様が冒険者ギルドに出された依頼は、途切れず受注されております。蜘蛛糸の供給は安定しており、織場のほうにはすでに十分な在庫がございます。中級以上の魔蜘蛛糸も少量ですが混じっており、そちらは処理済みです。公爵様からもギルドへお声がけいただいておりますので、良質な糸が出れば優先的に回してもらえるはずです。この点は、どうぞご安心くださいませ」

執事は言い添えるように、咳払いをひとつした。

「それと……私の独断で、受け取った手付金の一部をギルドへ回し、依頼の報酬として積み増しました。買...

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